2022年12月14日(水)に川崎競馬場で開催される重賞「全日本2歳優駿（Jpn1)」の重賞展望と過去の傾向、注目馬を紹介していきます。
全日本2歳優駿のレース概要
“目指せケンタッキー”と呼ばれるように、ケンタッキーダービー出走馬選定ポイントシリーズの一戦。
全日本2歳優駿2022注目馬
S評価
⑬ぺリエール（想定2番人気）福永祐一
新馬・オキザリス賞を連勝して参戦。ダート1700mでデビューし、次戦に1400mに距離短縮しても強い競馬を見せた。距離に対しての不安も今のところはなく、前走も3角過ぎで不利がありながらも立て直して直線鋭く抜け出してきた点も評価できる。左回りの走りも鞍上は来年2月に機種を引退する福永祐一騎手。川崎1600mに関しては決して外が不利ではないし、内の各馬の様子を見ながら取りたいポジションを取れる。
⑫オマツリオトコ（想定1番人気）横山武史
ここまでダート3戦3勝。前走は兵庫ジュニアグランプリ（Jpn2）で、スペシャルエックスに4馬身差つけて圧勝。ア番人気トレドが競争中止というアクシデントはあったものの道中3番手からスムーズにコーナーも立ち回れたのは収穫。課題は初めての1600mという点だが、テンから出していく馬ではなく末を伸ばすタイプの馬なので距離は守備範囲。実績的に安定勢力。
A評価
④デルマソトカゲ（想定4番人気）松若風馬
ダート3戦2勝で前走はもちの木賞を勝っての参戦。3戦とも中央の1700m以上を使っており距離は大丈夫。テンから出していく馬ではないので中団からの競馬になるが、前走は4角で少し置かれる感じがあるので、南関東で1番コーナーがきつい川崎でスムーズに立ち回れるかが微妙。ヒーローコール、スペシャルエックスがやり合いペースが速くなるようであれば馬券内の台頭も十分にありえる。
②ヒーローコール（想定3番人気）笹川翼
前日に森泰斗騎手が装鞍所で馬に足を踏まれて負傷。今年度の騎乗が難しくなり急遽笹川翼騎手に騎乗変更。11月末で騎手を引退した左海誠二騎手が全6戦のうち5戦騎乗して4勝2着1回の成績をおさめていた。残り1戦を笹川翼騎手が騎乗しており、大舞台で1度でも騎乗したことがある騎手が乗るのは心強い。
厳しい流れになった鎌倉記念はスペシャルエックスとの一騎打ちを制して優勝。勝ち時計は1:35.0（重）。決して遅いタイムではないが、鎌倉記念で1分33秒台で走って優勝した2021年勝ち馬シルトプレ（1:33.9 稍重）、2018年勝ち馬ミューチャリー（1:33.6 良）がそれぞれ5着、6着に敗れており、鎌倉記念→全日本2歳優駿のローテで馬券内にきた馬はいない。地方馬の王道ローテは、ハイセイコー記念、もしくは平和賞組。今年は、ハイセイコー記念組が1頭も出走してこないので地方馬の中では、ヒーローコールが大将格なのは少し心もとないが、2着のスペシャルエックスが続く兵庫ジュニアグランプリでオマツリオトコの2着になったことからも軽視はできないか。
⑩スペシャルエックス（想定7番人気）矢野貴之
鎌倉記念、兵庫ジュニアグランプリと重賞2連続で2着。今年の道営馬の中では大将格の馬。場所を変えても自分のパフォーマンスを十分に発揮してくれるだけにハズレが少ない。脚質的に逃げる馬だけに、他馬の目標とされる分ここ2戦は惜しい競馬が続いている。ヒーローコールが内に入ったことで、ヒーローコールが逃げてこの馬が番手ということも考えられるがどこまで応戦できるかが鍵。展開的にハマれば一発は十分考えられる。
